1015人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
高二の春。
俺、村崎新は17になった。
母さんと父さんの出身校、ひい祖父ちゃんが造った学校に行っている。
昔から父さんに似ているってことでいろいろ可愛いがられたなあ。
全寮制が廃止されて、今は自宅から通ってんだが、近くてついつい夜更かししちまう。
「お兄ちゃん!!起きて!!」
バンッとドアを開けて入ってきたのは一つ年下の妹の蜜香(ミツカ)。
「うるせーな。」
「だってママが起こしてきてって言うから!てか遅刻しちゃうよ?」
蜜香は妹ながら母さんに似てて可愛い。
まあ性格微妙だけど、けっこううるさいし。
「わかったよ。着替えたら行く。」
「早くねー!」
蜜香はパタパタと階段を降りて行った。
新は制服に着替え、髪の毛を整え下にあるリビングに向かった。
実は蜜香が生まれてから林檎と秦は一軒家を買い引っ越したのだ。
最初のコメントを投稿しよう!