第一章

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高二の春。 俺、村崎新は17になった。 母さんと父さんの出身校、ひい祖父ちゃんが造った学校に行っている。 昔から父さんに似ているってことでいろいろ可愛いがられたなあ。 全寮制が廃止されて、今は自宅から通ってんだが、近くてついつい夜更かししちまう。 「お兄ちゃん!!起きて!!」 バンッとドアを開けて入ってきたのは一つ年下の妹の蜜香(ミツカ)。 「うるせーな。」 「だってママが起こしてきてって言うから!てか遅刻しちゃうよ?」 蜜香は妹ながら母さんに似てて可愛い。 まあ性格微妙だけど、けっこううるさいし。 「わかったよ。着替えたら行く。」 「早くねー!」 蜜香はパタパタと階段を降りて行った。 新は制服に着替え、髪の毛を整え下にあるリビングに向かった。 実は蜜香が生まれてから林檎と秦は一軒家を買い引っ越したのだ。
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