第一章

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リビングに行くと朝から父さんはいつものように母さんにベタベタしている。 「今日も林檎は可愛いなあ。」 「秦!子供がいるんだからやめて。」 正直最初は見てるのが恥ずかしい時期もあったけど、慣れた。 「母さん、父さん、おはよー。」 「あ、新!おはよ。」 「おー、新。」 「朝から元気だな、父さんは。母さん、トーストくれよ。」 「はいはい。」 林檎は新にバターがぬってあるトーストを渡した。 新はそれをかじる。 「そういえば、今日、新と蜜香のクラスに転校生がくるんですってね。」 「えー!そうなの、ママ!」 「ええ。祖父ちゃんが言ってたわよ。」 ひい祖父ちゃんは経営を林檎の父に託して、林檎も時々父の手伝いをしているので知ったらしい。
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