第一章

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ふーん。 転校生ねぇ。 「お兄ちゃん、転校生だって。楽しみだよね!」 「ああ、そうだな。」 「興味なさそう~。」 「別に。つかそろそろ行こうぜ。遅れるし。」 「あー本当だ!」 蜜香はバタバタと慌ただしく行く用意をしていた。 「じゃあ、行ってくるよ。」 「行ってきまーす!」 新と蜜香は手をふって家を出た。 「「行ってらっしゃい。」」 林檎と秦は手をふって見送った。 「じゃあね、お兄ちゃん!」 「おう。」 蜜香は一年生なので一番上の階に教室があり、新は二年生なので二階に教室がある。 高校まで妹と一緒に行くから、いつまでたっても俺、彼女いねぇのかな。 新はそんなことを思いながら教室に入っていった。 教室に入ると母さんが言ってた転校生の話で持ちきりだった。 そんなに騒ぐことか? 新はそう思いながら席についていた。
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