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ボールは高々と大きくセンター方向に飛んでいく!
空原は打たれた瞬間間違なくホームランだと確信した。
しかし、この八島に全力を尽くして打たれてしまったのだから悔しいとは思わなかった。
審判「アウト!」
空原は驚いてセンター方向を見る。
するとセンターのグラブにボールがきっちりと取られていた。
どうやら空原は結果的にセンターフライに打ち取り八島に勝ったのだ!
観客から大歓声が沸き起こる!
空原「あの八島を僕が抑えたのか?・・・」
空原はまだ信じられなかった。
空原は嬉しかった!最後の最後に公式戦のマウンドに立てて、なお県選抜のキャプテンを打ち取ったのだから。
空原はベンチに戻ると仲間やコーチ、監督からすごく褒められた。
その後7回裏もきっちり抑えられ6対0の惨敗で久山中学の3年生の野球生活は終わった。
試合が終わった後八島君が僕に声をかけてきた。
八島「お前、名前はなんて言うんだ。」
空原「空原輝!だけど・・・」
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