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ショウゴサイド
「ファイアーボール!」
叫び声とともに二つの火球がとんでいく。
その火球が木に当たり、木がボゥンと爆発した。
「よし!大分コントロールできるようになってきたぞ。」
ショウゴは嬉しくて叫んだ。
ショウゴは考えて、最初の町での合流を諦め、一人で魔法の練習をしていた。
「そろそろ実戦で試してみるのもいいかもね。」
ショウゴはニコニコしてそう言った。
ここは、町外れの草原、ショウゴは来てからずっと、攻撃魔法ファイアーボールの練習をしていた。
最初の頃は狙ったものにかすらせることもできなかったが、大分練習したおかげなのか、かなり当てることができるようになった。
「じゃあ戦いに行こう。」
そうして、ショウゴ辺りをうろついた。
空は気持ちがいいぐらい晴れていて、こんな日は昼寝したら気持ちいいかな。
などと思いながら、歩いていると、いきなり草むらから猪が現れた。
「こいつ、敵なのか?」
ショウゴは身構えた。
すると、猪は鳴き声をあげてこちらに突撃してきた。
「うわ!」
と声をあげてなんとかかわした。
「今度はこっちの番。
ファイアーボール!」
ショウゴはそう叫ぶと、二つの火球を撃った。
火球は猪に当たり、爆発した。
猪はフギーと鳴いて、崩れ落ちた。
「一発か。すごいな!」
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