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第一章 いざ冒険の世界へ
ゲームショップに着いた三人は店内を見回した。
辺りにはゲームがたくさん並べてあり、BGMもながれている。佐倉は目を輝かせると、
「ねえねえ、これすごくない?バーチャル世界の中に入れるゲームだって。やってみたぁい。3個買ってみんなでやろうよ」
佐倉がそういうと、和馬が
「面白そうだな。俺は買ってみるか。」
それに彰吾は笑って、
「和馬はそういうゲーム好きそうだもんね。みんなが買うなら僕も買おうかな」
三人はそれぞれゲームを持つと、レジに向かった。
「いらっしゃい。あれ? 佐倉達じゃないか。久しぶりだなぁ。」
店員が話かけてきた。佐倉は首を傾げ、
「誰ですか?何処かであったことありますか?」
と言うと、店員は
「やっぱりわからないか。俺だよ俺、小さいころよく一緒に遊んだ千歳だよ。 お前達変わってないからすぐわかったよ。」
店員はそう言って笑った。
その千歳に佐倉達は
「えぇ!千歳さんなのぉ!分からなかったよ。千歳さん変わりすぎぃ~。」
「そうだよ。千歳さん変わりすぎだよ。絶対言われなきゃ分からなかった。」
と言うと、千歳は
「そうか、俺ってそんなに変わってるか。自分では分からんものだな」
と笑った。「ところでお前達、そのゲーム買うのか?」
「はい。そのつもりですけど・・・」
「なら俺が金出しといてやるから、お前達持って帰っていいぞ。」
「いいんですか!でも、そこまでしてもらうわけにはいかないですよ。」
と、佐倉が言うと、千歳は
「いいんだよ、昔のよしみだ。遠慮するな。」
と笑った。佐倉は
「ありがとう千歳さん。じゃあ持って帰るね。」
と言い、彰吾と和馬も、
「ありがとうございます千歳さん。」
と言った。千歳は、
「もう外は暗いからな。
気をつけて帰れよ。」
と言って店の奥に行ってしまった。和馬は、
「さぁ、そろそろ帰るか。明日は学校休みだし、皆で集まってゲームしようぜ。最初は皆で始めないとな」
と言って帰っていった。
佐倉は慌てて、
「昼ぐらいに私の家に集合ね。」
と叫んだ。
そして彰吾とも別れて、明日のことを考えながら眠りについた。
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