第一章 いざ冒険の世界へ

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佐倉は夢をみた。 小さいころ千歳と遊んだ夢だ。 なぜか、夢なのに考えることができた。 今思うと、千歳には本当によく遊んでもらった。 和馬や彰吾と四人で遊んでもらった時もあった。 夢の中では佐倉が泣いていて、千歳が必死に慰めている。 「あの頃は千歳さんには迷惑ばかりかけてたよ。でも楽しかったなぁ。」 夢の中で佐倉がつぶやく、本当に千歳さんは凄かった中学生で忙しいはずなのに私達とよく遊んでくれて、周りの評判もよかった。 千歳さんが大学進学のために引っ越すとき、すごく泣いたことを覚えている。 夢の中のわたしが泣き止んで笑っている。 それを見て私は、あの頃にもどりたいかもと思った。
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