白城学園

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式が終わり、各自教室へ移動する。 僕が教室に入ると、それなりに騒がしかったはずなのに、一斉にこちらを向き静寂が訪れる。 僕は多少の疑問を抱きつつも、気にせず指定された席へ着いた。 僕の席は窓際の一番前。 背後から多数の視線を感じながらも、僕は窓の外をただ眺めていた。 ぼーっとしていると、いきなり影が僕を覆った。それでも僕の視線は窓の外だった。 「ねぇ、新入生挨拶してた人だよね?」 話しかけられ、僕はそちらに視線をむけた。 僕と同じくらいの身長だろうか?170cmくらいの茶髪の綺麗な顔の男がいた。 「聞いてる?新入生挨拶の人?」 僕は質問され、コクンと頷いた。
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