白城学園

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手を離したところで、担任がやってきて、光輝は自分の席へと戻って行った。 学園の説明や、明日からの授業の説明など、いろいろと教えてもらい、今日のところは解散となった。 担任が出て行ってすぐに、光輝がやってきて、寮まで一緒に行くことになった。 光輝は学年次席だったらしく、中学から上がってきたらしい。外部からの入学は数少なく、僕を入れて、5人程だったとか。 その他にも、この学園の裏話?を聞かせてもらいながら寮へと向かった。 途中、突然、光輝が静かになったので、どうしたのかと様子を伺うと、困ったように笑いながらこちらを見ていた。 首を傾げると、歯切れ悪く話し出した。 「その、冬夜は、さ、その……同性愛とか、偏見、ある?」 不安そうな光輝の問いに、直ぐ様フルフルと首を振った。
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