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とても暗い夜だった。この場所であった凄惨な事件すら黒く塗りつぶすような暗い夜。今、デスラーと菜々子は、菜々子が殺された場所に立っている。
「菜々子さん、辛いでしょうがここからは黙って何もしないで下さい。あなたの恋人は正気を失っている。私だけでなくあなたにも危害を加える恐れがある。だから、話が出来る状態に戻すまで決して何もしないで下さい。いいですね?」
菜々子は黙って頷いた。その目には死してなお恋人を想う強い意志が見えた。
「では、始めるか。おーい、悪霊!こっちを見ろ!」
デスラーは叫びながら服を脱ぎ始めた。
「俺は裸だぞー!怖くないんだぞー!出て来い悪霊!」
一糸纏わぬ全裸となったデスラーは叫び続けた。
すると黒い雲が徐々にデスラーの前に集まり、やがて一つの形を取った。ソレは苦悶の表情で呻き声を上げながら、今にもデスラーに襲いかかろうとしている。
「おい、悪霊め!少しだけ待て!今から俺の歌と踊りでお前の魂を救ってやる!」
そう言ったデスラーは頭の後ろで手を組み、腰をゆっくりと振り始めた。
「さぁさぁさぁ♪楽しいショーの始まりだ~♪ちんこの踊りが始まるぞ~♪」
デスラーの股関にある小デスラーが、時計の振り子のように揺れ始めた。悪霊もゆらゆら揺らめきながら、それに注目しているようだ。
「チンコで鎮魂♪チンコで鎮魂♪これがホントのチンコン歌~♪」
ぶらんぶらん、ぶらんぶらん、腰の動きは徐々にスピードを増し、合わせるように小デスラーも硬さと太さを増していく。
悪霊がううっと苦しみ出し、デスラーの物も完全に勃起した頃、神々しいオーラが辺りを取り巻いていた。
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