473人が本棚に入れています
本棚に追加
帰りの電車、それぞれが違う方面に向かい惜しみながら別れる。
ここからハヤトはまたしても
韻を踏み出す。
「yo yo yo あの頃には戻れない 戻る事の出来ない its already over 俺たちいつだって声出してオラ お前が行くのは違う道 俺はただ答えの無い道を歩み出すそれは未知 バカだなって笑われようがそれが俺 腐ってちゃいつしか信念が折れ・・・」
そうすると深いため息をつき、しばらく何かを考え出すハヤト。
すると携帯電話の着うたが鳴り響く。
見ると知らない人からの着信。
ピ
「はいもしもし榊ですが?」
電話の向こうから聞き覚えのある女の声がする。
「もう死にます・・・この前は心が揺らぎましたが今度決心がつきました。さようなら」
安藤夏美・・・
またあいつが訳の分からない事を言っている。
「おい!女!今どこだ!?電話してきたってことはまだ決心付いてねえんだろ!?待ってろ今行くから!」
正直何故自分があの女を心配しているのか自分でも理解できない。あんな変人放っておけばいいだけなのに。
「新宿駅です・・・」
「まーた新宿かよ!?何お前!新宿駅のホームに恨みでもあんの!?とりあえず待ってろ!」
そう言って乱暴に電話を切ると急いで新宿方面へと向かい電車を待つことにするハヤト。
「あのバカ」
万が一これで自殺されたら俺に電話してきたから俺が責任感負わなきゃいけない感じになるじゃねえかよアホか!
最初のコメントを投稿しよう!