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「それで?今度は何で死のうと思ったわけ?またほくろ?」
御好み焼きにがっつきながら問いかける。
「いいんです。もう、大分心も収まってきたし。もう忘れることにしました」
そう言うと笑顔でハヤトへ返す。
するとハヤトは食べている手を一瞬止め、また動かし始める。
「そうそう!それだよ!ほくろ女!嫌なことなんか忘れるに限るんだよ」
そういうと手を上げ店員を呼ぶ。
「生ビールの中ジョッキと軟骨の唐揚げ!あ、あんたは他になんか食べる?」
「あ、じゃあ私も中ジョッキで」
それを聞いた店員は注文を復唱し戻って行った。
ハヤトは嬉しそうに彼女を見つめる。
「まあこうして会ったのも何かの縁だ。これからも助けが欲しけりゃ手貸すぜ。俺これでも強えからよ」
自慢気にそう言うと水を飲み干す。
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