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夏美の父親はただ傍でその様子を傍観していた。
その表情はまるで興味がない。
そう言うかのようだった。
「オラ!」
まずはハヤトの得意の飛び膝蹴りが一人の腹部に命中する。
会心の一撃。
やったか?
そう思ったのも束の間。
相手の表情は何一つ変わらない。
そう。
所詮はたかが高校生の蹴りなのである。
ハヤトは怯まず着地したと同時に右足を軸にし、回し蹴りを食らわす。
これもまたしても腹部に直撃する。
流石にこれは効いた。
「う!」
そして1人は腹部を押さえうずくまる。
あと2人。
いや、精密には4人。
すると1人がハヤトを背後から羽交い締めにする。
しかし、ハヤトは柔道経験者。
そのまま相手の胸ぐらを掴み背負い投げをする。
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