醜い私たち

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醜い私たち

それからしばらくして 双子達は起きあがれるくらいまで お互いの神経を覚えた。 「大丈夫?」 「あ、はい」 「リン右手動かして」 「うん」 少しずつ少しずつ 両足やら両手など神経を確認する。 「…がんばって、じゃ両手でこのリンゴ持ってみて」 「「はい」」 ふるふると震えながら ゆっくりゆっくりと リンゴに手を伸ばす。 ゆっくり ゆっくりと 「あと少し…」 「うまくいかないな」 リンとレンは慎重になりながら リンゴをとる。 「まだ少しだけど大きな進歩だね」 「よかったよかった」 「カイトさんのおかげです」 「カイトさんがいなければ 俺たちは死を選んでいましたよ」 少しうれしくなり照れる。 「傷は大丈夫?」 「あ、平気です」 「今のとこ」 3人は話していると メイコが入ってくる。 「明日ミクとカイトはシュウタイムでるからね」 「あ、はい」 一体何をするんだ
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