プロローグ

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 この世界には賢者と呼ばれる4人の魔法使いがいる。それぞれが自然を司る蒼、肉体を表わす紅、希望をしめす光、恐れを込められた闇の名を持っている。その中で史上最強と謳われるのが、かつて世界中を恐怖で支配した闇の賢者だ。当時は闇の女王とも言われ、絶対種という賢者クラスしか相手にできない存在と化していた。今だに世界は闇の賢者を恐れ、受け入れないものが多い。そんなとき、彼女は気まぐれで一人の弟子をとる。落ちこぼれであった王子『シグ・グローリア』。だが彼は闇の賢者の下で力に目覚め、王家の頭角を見せ始めた。学校を辞め大切な人達とのつながりを断ち、正式な闇の弟子として賢者の元へ下った。これは闇の女王に魅いられた一人の少年のお話である。
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