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「なんでじゃ? 妾は何も…」
「さっき“出て行け”とおっしゃったからではありませんか?」
「あれは早く修行に行けという意味じゃ!」
「…あの子の精神は不安定。そして、同じ闇に生きるアルエ様なら、あの子の気持ちがおわかりになると思いますが」
アルエはカップを置いてドアへ向かう。
「忘れていた。闇の魔法使いは面倒なのが多いんじゃったな。…心が弱い故に闇に囚われるのだから」
「私も参りましょうか?」
「いや…、お前は菓子でも作って待っておれ」
ドアの外にはローブを持った人形が控えていた。そのローブを纏い、アルエは久しぶりに外へ出る。
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