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嬉しそうに笑うユノヒョン。
ぼー、と眺めていたら、俺の体はユノヒョンの腕の中へと吸い込まれた。
肩に顔を埋めると、ユノヒョンの香りが鼻孔を擽る。
香水の匂いとユノヒョン独特の匂い。
それらが俺に安心感を与えた。
「もう離さないから」
「うん」
「ずっと俺だけ見てて?」
「ヒョンもね」
密着していた体を少し離し、額をくっつけて笑った。
そして、初めて唇を重ねた。
ずっと、俺だけを見ててね?
もうよそ見はしないからさ。
俺にはユノヒョンだけ。
ユノヒョンさえいればそれでいい。
「ユノヒョン」
「ん?」
「Only you are seen for a long time.」
「え?」
―ずっと君だけを見ているよ
Fin
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