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「まてまてまて! なんという冷血人間だお前は!」
ついに毛玉が段ボールハウスから出やがったので俺は無視して早足で歩く。
後ろから小走りで毛玉が追いかけてくる。
「ま、まてとっ……はぁ、言ってるだろ……はぁはぁ」
はあはあ言ってる毛玉。体力なさすぎだろ。でもちょっと可愛いと思ってしまった自分が悔しい。
「お、おいっ……へくちっ!」
くしゃみをする毛玉。ついに耐えきれなくなって俺は足を止めた。ふおっと奇声をあげて俺の背中に毛玉がぶつかる。
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