毛玉のメイド宣言

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「先に言っとくけどお前のこと拾うわけじゃねーからな。雨の中で喋ってられないから家に入れてやるんだぞ!」 公園に居た湖子と相合い傘をしてアパートに再び向かう。 横にはどう見ても毛玉。傘はさっきの突風で裏返ったのを無理矢理直したからガタガタ。 ぜんっぜんときめかない俺のファースト相合い傘よさらば……現実は甘くないんだな。 流石にあんな見た目の奴と歩けないから上着を被せてやってる紳士な俺。惚れるなよ。
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