毛玉のメイド宣言

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俺が住んでいるにしては小綺麗なアパートが見え始めた。赤い屋根の人気物件だ。 なんでフリーターの俺がこんな良いアパートに住んでるかって? 「む、想像してたより立派な別荘ではないか。何故だ?」 「あー言っていいのか?」 湖子が興味深そうに大きく頷いたから答えよう。にやり、気味の悪い笑顔を向けてやった。 「俺の部屋、前住んでた人が変死したんだ。つまり曰く付きの部屋」 背に腹は変えられませんから。
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