毛玉のメイド宣言

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「なんで俺なんだよ」 俺なんて見た目から貧乏丸出しだ。ヨレヨレのTシャツと薄い上着に噂の千円しないジーパンだし。 でも毛玉は大きく溜息をついて立ち上がると、偉そうに仁王立ちし腰に手を当て。 「屋根が飛んでいってしまった。気長に拾われるのを待とうと思っていたがこんな天気だ。風邪を引いてしまうではないか」とのたまった。 「知るか!」 うん、俺は悪くない。
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