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『-当然の事だ…その為に…力を得るために俺は…組織を…一族を…徳川幕府を…裏切ったのだからなっ!!』
-ダッ!!
キョウガは叫んだと同時に僧兵部隊へ突撃していく…っ!!
突撃して来るキョウガに怖れをなす僧兵部隊に対して、僧兵長は一喝したっ!!
『-えぇい…怯むなぁっ…何としても村正を渡してはならんぞぉおおっ!!』
-ゥオォオオオっ!!
僧兵長を先頭にキョウガを迎え撃つ僧兵部隊っ!!
だが-
『-二天一流…『飛燕』』
-ヴゥンッ!!
-と、呟いたキョウガの姿が忽然と消えてしまった…
『-どっ…何処へっ…奴は…何処へ行った…!?』
『-ここだ』
消えたキョウガは…何時の間にか僧兵部隊の真後ろに立っていたっ!!
『-なっ…後ろだっ…後ろにキョウガが居るぞっ…かかれぇっ!!』
『……………』
僧兵達は表情も変えず後ろを向こうともせず…ただ前を見続ける…
『-何をしておるっ…後ろに-』
僧兵長が叫んだ瞬間、一人…また一人次々と僧兵達の首が地面へと落ちていったっ!!
それぞれの首から噴水のように血が噴き出し、辺り一面が鮮やかな紅に染まるっ!!
『-あ…あぁ…うわアぁあぁ亜アぁあっ!!!』
想像を絶する光景を目の当たりにし…僧兵長は絶叫するっ!!
『-アハハハっ…キョウガはスゴいなぁっ…地面が紅くて凄く綺麗だよぉっ!!🎶』
-ぱんぱんぱん…と、楽しそうにトキサダは拍手を送り…無邪気な笑みを浮かべキョウガの実力を絶賛した…
『-お…おのれぇっ…おのれバケモノ共がぁぁぁあっ!!』
笑い続けるトキサダに怒りを増した僧兵長は…トキサダへ向かって突撃し、手に持った薙刀を振りかざしたっ!!
だが、トキサダは逃げる事もせず…僧兵長に笑顔で話しかける…
『-ねぇ…お坊さん…攻撃ってのはね…』
『-!?』
-ズリュッ…!!
僧兵長の視界が…横にズレる…
『-首を斬られる前にしなきゃ…ね?🎶』
トキサダがそう言った瞬間…
-ボトッ…
僧兵長の頭はゆっくりと落下し…
-ドシャッ…
…頭部を失った体は地面へと倒れ込んだ…
『-あ~面白かった…けどキョウガは強いよね~…人間なのにさぁ…』
『-フン…そんな事よりさっさと村正を奪うぞ』
キョウガは両手に持った太刀と脇差しを鞘に収め、村正の封印される場所へと足を進めた…
『-そうだね、ボクも早く白緑に会いたいしぃ~🎶』
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