序章第一話それぞれの意志と宿命

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そして床に落下した大きな人魂の光が薄れていくと共に、少しずつゆっくりと人の形となっていく…っ!! 『-…っ!!コイツが…あの玉面の子供…『白緑』か…っ!!』 キョウガは白緑の姿を見て思わず後ずさる…っ!! 銀の髪に銀の瞳、人とは思えぬ白い肌、妖しい切れ長の眼をした少年…いや、『妖弧』が目の前に立っていた…っ!! 『-君だよね?ボクを助けてくれたのは…ありがとう…ずっと永い間…村正の中で閉じ込められていたんだ…』 妖弧白緑はそう言いながら、ゆっくりとキョウガに歩み寄ろうとしたその時- 『-白緑ぅ~~っ!!🎶』 突然、トキサダが白緑に抱き付いた… 『-トキサダ…久しぶりだね…いい子にしていたかい…?』 白緑は笑みを浮かべ、トキサダの頭を優しく撫でる… 『-うん…ずっと…白緑を助けたかった…けどボク一人じゃどうしようもなくて…キョウガに手伝ってもらったんだ…』 トキサダは両目から涙を流しながら説明する… そしてそれを聞いた白緑は、視線をキョウガに移す… 『-君は…何故ボクを助けようとしたの?』 『-…俺を『妖弧』に転生させろ』 『-へぇ…ボクの仲間になりたいんだ…分かったよ…けど、『一度妖弧に転生すれば二度と人間には戻れない』…それでもいいの…?』 『-覚悟の上だ…』 『-フフ…トキサダ…『準備』をするから離れて…』 トキサダはコクリと頷いて白緑から離れた… そして白緑は手の親指の先を噛み切り、親指の先から血が溢れる… 『-ボクの血を飲めば…君は妖弧へと転生する…さぁ…飲んでキョウガ』 白緑は手をキョウガの顔に差し出す… 『-待て白緑…血を飲む前に、一つ聞きたいことがある』 『…何…キョウガ?』 『-俺が妖弧に転生すれば…トキサダの様になるのか?』 『…性格は変わらないよ?…ハハ…トキサダは元々あんな子なんだ…心配ないよ…アハハっ!!』 『-フン…なら問題ない』 『-何さキョウガ、ボクのどこがイヤなんだよ~🎶チェっ…』 キョウガの言葉にふてくされるトキサダに対し… 『-大問題だ』 と、ハッキリ答えるキョウガ… 『-さ…飲んでキョウガ…』 キョウガが白緑の血を飲んだその瞬間… 心臓の音が頭に響き、身体中が火傷した様に痛み出すっ!! 『-なっ…ぐ…ヴぅ…ぐぉオァアアぁあァっ!!』
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