第2話 道場にて

10/11
前へ
/88ページ
次へ
「うわっ!ちょっ!? おまっ…離…せっ!!」 (く、空気読めよっ!) 俺は慌てて美琴を引き剥がした。 「お前さっきの道場での話し忘れたのか? 俺死ぬところだったんだぞ? 勝った人間が怖くて二度と出来ねーなんて言うか? まぐれなんだよっ! マ・グ・レっ!」 美琴は力づくで引き剥がされた事にご立腹なご様子で、頬をメッサ膨らませながら何やら唸っている。 (ちょいとおまぃさん…人の話しはちゃんと聞こうよ…。 コミュニケーションを円滑にする為の基本じゃ無いのかな?うん) 「…うぅ~っ……」 (やれやれ、まだ唸っとりますなぁ) 「くぅっ…タッちゃん中学に入ってから急に冷たくなったよねっ! もうタッちゃんなんか嫌いっ!」 (うおっ!美琴がキレたっ!?) そんでもって居なくなったっっっ!            
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加