第3話 自宅にて

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やっとの思いで昼飯にありつけた俺。 今日の昼飯は昨日のカレーの残りだった…。 とっても美味かったよ。 うん、美味かったんだ。 でもさ………。 (これって俺でも出来たんじゃね?) 何故か言いようの無い脱力感に苛まれつつ、リビングへと足を向けた。 “…グ~ゴゲェ~、グ~ゴゲェ~” ………目に飛び込んで来たのは一頭のアザラシ。 ………では無くオヤジ。 (ははは、うん。 とっても気持ち良さそうだねぇ~~~。 でもさ、オヤジよ。 世のお父様方は皆さんこの時間帯って、家族の為に一所懸命に汗水たらして働いてるんじゃ無いのかな?) 「なのにアンタと来たらさ………」 嗚呼、鼻の奥がツンと来るのは何故だろう? (そっかぁ…遂に俺も花粉症デビューかな? そうだ、そうに違いない!)            
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