第4話 師範

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それから俺は両親から事の顛末を聞かされた。 その内容とは………。 俺が産まれる前迄、日本には活殺術の流派が2つ有った事。 オヤジの流派は体術を専門とする仙神流。 おフクロの流派は器術(柄物)を専門とする慈源流であった事。(おフクロの旧姓は慈源なんだよ) 両親揃って各流派の後継者だった為、おフクロが俺を身籠もった時に後に起こるであろう後継者争いを断つ目的で両派統一を果たした事。 ………等であった。 「ごめんなさいね、拓」 「済まなかったな、拓」 (あれ?拓って呼ばれんのって、今更おかしいけど初めてなんじゃね?) 「フフフ…っ、戸惑っているみたいね?」 俺は黙って頷く事しか出来なかった。            
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