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卒業式をつつがなく終え、帰宅の途中で俺はいつもの場所へと辿り着いた。
“仙源流 活殺術道場 第1支部”
俺がガキの頃から(今もガキだけど)ほぼ毎日通ってる場所だ。
門をくぐり抜け道場に入ると、そこにはこれ又ほぼ毎日見慣れた顔が有った。
「オハヨーごさいますっ師範代っっっ!」
「オウッ、卒業おめでとう拓っっっ!」
「ありがとうございます」
この師範代は仙神 力也。
親父の弟で俺の叔父にあたる。
お互いに笑顔で挨拶を交わし、道着に着替えた俺は再び師範代の正面へと向き直った。
「拓、今日は昨日話した通り俺立ち会いの下で検技を行う。
手加減はせんので死にたくなければお前も俺を殺すつもりで掛かって来いっ!」
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