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しばしの静寂の後、互いの柄物が触れた…
“…カツッ”
刹那、師範代の槍が襲いかかって来る。
圧倒的なリーチの差と超人的な手数にも圧され、防戦を余儀無くされる俺。
とても隙など見つけるどころでは無い。
一方的に圧され続け、みるみると体力が削られていく。
時間的には3分も経っていないだろう。
一向に衰えない師範代の攻撃により滝のように汗が滴り落ち、そして遂には槍檄が俺の体を徐々に削り始めた。
しかし、疲労と激痛に意識が蝕まれかけた瞬間、確かに見た。
俺が落とし続けた汗にほんの一瞬、足を捕られかけた師範代を………。
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