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「いやぁー、失敗したぁ。つい口が滑っちまったなぁ」
妙にニヤニヤしながら、普通に大声で話し始めた。しかも……完璧な棒読みで。
「おい!あんま大きい声で言うなって!?皆に聞こえちゃうから!」
僕は小声で怒りながら内心は相当焦っていた。なんたって昨日の事だし、少しの間は誰にも知られたくなかったから。
ほら!クラスの皆が何だ何だ?って感じに興味津々に聞き耳立ててるじゃないか!?多分だけど。
そんな僕の気持ちを知ってか、わざとクラスの皆に聞こえるように話を続けた。
「なんたって昨日の放課後、太陽は屋上で真由美ちゃんに『ア・イ』の!告白してたもんなぁ。あなたが、とぅきでぇーすって」
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