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よく男はつらいよと言うが、その中でもおれは特につらい思いを味わっているんじゃないかと思う。
『朝だよ…?起きて?一緒にご飯食べよう?』
S「ふっ…愛理子ちゃ…」
『朝だよ…?起きて?一緒にご飯食べy
「早く起きろ馬鹿息子ーっ!」
S「ふぎゃぶっ」
どすん!
S「…いってえ…、あんの糞ばばあ…」
我ながら酷い目覚めだった。
ベッドの上ではバーコードを集めまくって応募して、やっとの思いで当てた愛理子ちゃんの肉音目覚まし時計が未だ可愛く話しかけてくる。
それを丁寧に止めてから数あるポスターの中でもお気に入りの満面の笑みの彼女にあいさつ。
それから素早く窮屈な制服に着替えて一階に降り、顔を洗って朝食を取り歯を磨き家を出る。
向かう先はご近所さんの幼なじみの家。
ベルを鳴らしてしばらくすると、出てくる顔はふにゃふにゃ笑顔。
それに癒されつつ二人で徒歩で学校に向かう。
これがおれの日常
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