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―桐崎スバル視点、校門前―
頑張った。めちゃくちゃ頑張った。受験勉強
「ここが………」
魔法学校に入学するための受験勉強。頑張った、あぁ頑張った。頭が沸騰するんじゃないかってくらい頑張った
「今日から俺の通う、連賀先魔法高等学校………」
その連賀先魔法高等学校通称‘連高’
日本で唯一の魔法学校だ
そしと今日がその入学式
合格発表の日も感じたが、制服を着て学校の前に立つとさらに感激……
「……いっやったぁあああああああああ!!」
その場で跳び回って喜ぶ
どれくらい喜んだっかって言うと、垂直跳びで10mくらい跳びはねてしまうくらい
クルクル回りながら喜びを全身で表現していると、後ろから不粋な友人Aっぽい何かが話し掛けてきた
「おい、スバル。いきなり目立つ様な事してんじゃねぇよ
高校は大人しく過ごしたいんだよ、俺は」
確かに、他の入学生やその親御さんは、何事かとこっちを見ている
それらを無視して後ろを向くと、目付きの悪い少年が立っていた
安い染髪料で染めましたって感じの安っぽい茶髪。入学初日から学ランを着崩して、不良やってますと言わんばかりの格好
それでどの口が大人しくしときたいとかほざくか
「ったくお前、はしゃぎすぎだ。一体なにがそんなに楽しいんだよ」
「イロイロだよ。バカ輪廻」
コイツの名前は早乙女 輪廻
中学の時からの仲で、まことに残念ながら同じ高校に通う事になってしまったのだ
「ま、こんな所でぐちゃぐちゃ話しててもしかたねぇ。入ろうぜ」
「てめえに指図されるのはムカつく。でもテンション高いから気にしないぜっ!!」」
「……………ホントにムカつくくらいテンション高いな。お前」
そんな話をしながら、俺は輪廻を連れ添いながら学校の中に入った
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