日常が非日常に∑

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念じた場所に行けるといった便利な魔法ではあるが、俺はいったいどこに転移したのだろう。 茂みの中から顔を出すと辺りを見回してみた。 回りは森。 取り敢えず俺を追ってくる声も足音も聞こえないし気配もしないので茂みから出てみる。 何となく違和感を覚えながら辺りを魔法で探っていくとその違和感の正体が分かった。 静か過ぎるのだ。 魔法で戦う気配と言うものが一切感じられない。 そんなわけないはず。 どんなに小さな村だって模擬戦やったりしてるはずなのに。 取り敢えず気配を探りながら探索でもしてみるか。 そう考えたとき俺の意識が不意に途絶えた。
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