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午後6時。 電話が鳴った。 「もしもし」 「もしもし、○○の母です。」 相手は彼女の母親。 彼女になにかあったのだろうか?? 母親は話を続けた。 「○○、今日…交通事故でっ…うぅっ……亡くなったの……だからっ…今日、8時から通夜を行いますから……ご出席お願いします」 母親はそう言って電話を切った。 俺は急いで葬儀所へ向かった。 嘘だ!!!彼女が死ぬはずがない…さっき電話をくれたはずだ…。きっと何かの間違いだ!!! そう暗示をかけるように自分に言い聞かせた。 しかし、間違いなどではなかった。 葬儀所には棺、そして彼女の写真、たくさんのお花や果物が並べられている。 周りでは彼女の友達や親戚が泣いている。 俺は涙をグッと堪え、棺を覗いた。 そしてその瞬間、涙は滝のように流れ出た。 彼女の顔は傷だらけだ。 そしてパンパンに膨れあがっている。 隣に彼女の母親が歩いてきた。そして話を聞かせてくれた。 彼女は俺に電話をした後、電話ボックスに突っ込んできたトラックに電話ボックスごと潰されたらしい。 ガラスの破片は顔や体に刺さり、トラックと電話に挟まれ即死だったそうだ。
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