説2 ‐城下の港町に住む漁師の話から‐

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暗黒の箱庭の龍の物語は 主にこの二種に分け違えられている。 しかし、この内のどちらが真の物語かは不明である。 さらにこの二種もまた地方、各世によっては 様々に形を変えている。 前者の嘆きの説も かつて龍は双頭の主であり、 その魔力が強いが為に片方は術師に斬り落とされ 龍の嘆きはその片割れの嘆きと言われている説もあり 後者の祈りの説も 戦士が箱庭で逢ったのは、 黒服に紅い瞳の龍が人の姿を成したものとも言われる説も存在するのである。
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