-間-

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
この『暗黒の箱庭に棲む龍』の伝説に陶酔した者は私以外にも多く存在していたのだろう。 こんな一説がある。 ――今より数十年の昔、 この伝説を知った一人の吟遊詩人が 『この地に棲まう暗黒の龍に捧ぐ』という序幕の元 一説の詩を書いた。 やがてその詩は口伝えに伝わり、 とある国の宮廷作曲家がこの詩に陥落を受け、 節と旋律(メロディ)をつけ、楽曲とした。 その楽曲は題名(タイトル)こそ存在しないが この『暗黒の龍』伝説を知る者達からはこう呼ばれている――――― 『龍ノ啼ク箱庭拠リ』
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!