5人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
この『暗黒の箱庭に棲む龍』の伝説に陶酔した者は私以外にも多く存在していたのだろう。
こんな一説がある。
――今より数十年の昔、
この伝説を知った一人の吟遊詩人が
『この地に棲まう暗黒の龍に捧ぐ』という序幕の元
一説の詩を書いた。
やがてその詩は口伝えに伝わり、
とある国の宮廷作曲家がこの詩に陥落を受け、
節と旋律(メロディ)をつけ、楽曲とした。
その楽曲は題名(タイトル)こそ存在しないが
この『暗黒の龍』伝説を知る者達からはこう呼ばれている―――――
『龍ノ啼ク箱庭拠リ』
最初のコメントを投稿しよう!