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新「……暇なんだけど…」
ぼうっと待っているだけだとなんか落ち着かない。
何か手伝えることはないかと準備室へと向かったら、中から途切れ途切れに声がした。
「………でも……」
「……本くら……いじょうぶ…」
「…も……女王が……」
新「あ…あのお…?」
「っっはい!!!!!どどどどうしたアリス!?」
思いきって声をかけてみれば、親方の焦ったような声が返ってきた。
新「や…なにか手伝えることあるかと…」
「だだだ大丈夫さ!!アリスは待っててくんな!!ささっ!アリスはあの梯子の上で!!」
新「はあ…」
親方に背中を押され、渋々梯子を上って机へと乗る。
しばらく待っていれば、黄泉と親方が服を引っ張ってきた。
黄「ささっ!!アリスの服だよ!!」
新「…でかくない…?」
黄「そんなことないよ!!ささっ試着室へ!!」
黄泉に押されて、教室の角に設置されたカーテンに仕切られた試着室へと入る。
黄「着替えたら呼んでねー!!」
シャッとカーテンが閉められて、鏡を見て溜息を吐いた。
新「…裸のままでいるわけにもいかないし…って、」
よくよくみればその服は赤いエプロンドレスだった。
…女物の下着や黒い靴まである…
新「絶対人違いだってばあ…」
泣きそうになりながら、恐る恐る靴を履いてみたら。
新「っうぇぇえっ!?」
でかかった(いや、普通の人ならぴったりなんだろうけど…)靴がぴったりのサイズになった。
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