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新「ああああありすだあ!?!?!?おおお俺はアリスなんかじゃ「アリスだよ」」
相変わらずにんまりとしているソイツは俺を【アリス】と呼んだ。
新「て…てめぇ…おっ俺はアリスなんかじゃねえっつってんだろ!?」
涙をぐっと堪えて叫んでも、ソイツはアリス、と繰り返す。
「ほらアリス、シロウサギを探しに行こう」
新「し…しろうさぎ…?」
何言ってんだコイツ…
新「と…とにかく俺は帰る…っ!?」
ソイツに背を向けてガラッと自習室のドアを開けた俺は、その場にぺたりと座り込んだ。
新「ろ…廊下に果てが、ない…?」
「アリス、シロウサギを探しに行こう」
新「ひぃっ!!!!!」
すぐ後ろで聞こえた声に勢いよく振り返れば、何の音もしなかったのにソイツは俺の真後ろにいつの間にか立っていた。
新「な…何なんだよ一体!」
震えながらソイツを見上げると、やはりにんまりと笑ったまま。
「おいで、僕らのアリス」
俺は差し出された手を払いのけ、背を向けて果てのない廊下を無我夢中で走り出した。
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