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瑠「ほら、よく見てみろ。」
新「うっ……?」
恐る恐る片目を開けて見てみると、皺や手相があり…ん?
新「骨が…ない…?」
瑠「だからいってんだろ、パンだって。赤いのは血じゃなくて、ジャム。」
新「は…はあ…」
いくらパンだからとはいえ、こんな形をしたの食べたくねえ……
新「っ瑠樺さんなにしてんのさ!」
瑠樺さんはパンの指を一本ちぎって、俺の目の前へと突き付けてきた。
瑠「食え」
新「や…ほ、ほら、今腹減ってない…」
皮肉にもぐう、と俺の腹がなった。
瑠「食え」
尚も瑠樺さんは俺に(パンの)指を突き付ける。
新「い…っいらねえからまじでっんぐ!?」
目にも留まらぬ早業、とでも言うのだろうか。
瑠樺さんは俺の口にパンを突っ込んで、口と鼻を片手で塞いだ。
新「ん、んんんーっ!!!!!」
し、死ぬ…!
そろそろ息が苦しくなってきて、とうとう俺はパンを飲み込んでしまった。
それを確認したかのように瑠樺さんは口と鼻を塞いでいた手を離し、にんまりと笑った。
う…美味いとか思ってねえし…、
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