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「アタシさぁ…」
ドヌールは彼女が口を開いた瞬間に舌先が光ったのを見逃さなかった。
「アプロディーテーもついに舌ピあけたんやな」
彼女の言葉を遮ってまでいう通り彼「も」勿論舌に3つ、それからあごに一つ、唇に3つ、額に2つ、耳に関しては言うまでも無い。
ドヌールはこのお洒落を否定される事は無かった。
それは単に彼が愛の女神ではなかったし一族の者達もそういった事に寛容であったからだ。
「うん」
アプロディーテーは大きく頷いた。
直に変化を見抜いてくれた事もドヌールがそれを否定しなかった事も。
解りきっていたがとても嬉しかったのだ。
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