銀河英雄伝説【概要】

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本編以外に外伝があり、外伝は1984年から1989年にかけ、徳間書店『SFアドベンチャー』に連載または同誌増刊号に一括掲載された長篇が4本(いずれも新書ノベルス1冊分)、同誌読み切りの短篇4本に、漫画の原作になった短篇『黄金の翼』がある(これら短篇は長らく単行本未収録であったが、徳間デュアル文庫版で1冊にまとめられた)。外伝は全6冊分が執筆されると公表されているが、最後の1冊分が書かれる気配はない(ただし、『アルスラーン戦記』のように、数年間刊行が停止して読者からは休刊、終刊したと思われていたが、続刊が出版された例がある)。 本作はラインハルトの死をもって完結しており、最終巻あとがきで著者は後日談も含めた続編を書かない事を宣言している。実際、前述の外伝は全て本編以前のエピソードとなっている。 本作はベストセラーかつロングセラーとなり、刊行以来重版増刷が繰り返されてきた徳間ノベルズ版の第1巻は初刊からほぼ20年目にして100刷の大台を超えている。また、新書ノベルス版以外にも箱入りハードカバーの愛蔵版、徳間文庫版、2000年から2003年にかけて“ファイナルバージョン”と銘打って刊行された本編全20巻、外伝全9巻、これにハンドブックを加えた全30巻の徳間デュアル文庫版(巻数が増しているのは、ジュブナイル向けに従来の1巻分を2分冊にしているため)など、バリエーション豊富な装丁による書籍が刊行。いずれも息長く売れ続けている(各版の主な違いについては刊行リストの項を参照)。 新装版が2007年2月から2009年6月にかけ、版元を徳間書店から東京創元社<創元SF文庫>全10巻外伝全5巻に変え刊行された。アニメを筆頭に関連作品も数多く制作されており、数多い和製スペースオペラ作品の中でも、最も商業的に成功した作品の1つと言える。
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