『オレ、修次。』

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『オレ、修次。』

オレ、修次。 何のへんてつも無い大学一回生。 強いて言うなら親がちょっとビンボーで仕送りが途絶えがちな下宿生って事くらいか (いや、益々どこにでも居るな) 「どうだ大学は… そうか、 なぁ修次入ったばかりで悪いんだが、 もしかしたらお前に 覚悟しておいてもらわないといけないかも知れないんだ… じゃあ、 またかける」 ガチャ、 今日の父さんからの 「大学辞めてもらうかも」 の宣告がオレの頭に重く響き、 今日の講義も気が気で無かった 「父さんオレも働くからもうちょっと頑張ってくれよ…」 オレがバイトしたくらいで学費の埋め合わせは出来ないくらい分かってる 。 でも、中退して社会に出るのが不安だった。 なんとか楽な 学生の位置にしがみ着いておきたかったのだ…。 →
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