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ヤバい、もう本当に可愛い。
すんごい胸がキュンキュンするんですけど。
俯いた顔が見たくて、透君の頬に手を伸ばす。ちなみに透君とは机一個挟んで向かい合っていただけだから、簡単に触れられる。
「……っ!…やっ」
「………っ」
「やっ」って、何。
ねえ、本当に可愛くてどーしようもないんだけど。
僕の手を払う透君の手を片手で押さえて、片方の手で顎を掴んで無理矢理顔を上げさせる。
「………や、だ…っ」
「……………………」
僕、絶句。
言葉が出ない。
透君は痛々しいぐらい真っ赤で、眼鏡の奥の目なんかウルウルしてて、いつもの無表情からは想像も出来ないぐらい弱々しい感じが、もー…何て言うか……。
………あ、勃ちそ。
「…た、たかさき…?」
「……透君、」
「な…何」
「宿題後で一緒にやったげるから、これから暇でしょ?暇だよね。僕ん家行くよ。早く片して」
「え…、え、…え?」
「早く」
透君は訳が分からないといったまま、教科書とノートを鞄に詰めた。
僕はもー、ヤリたくてヤリたくて。
透君の鞄をかっさらって、その手を引いた。逃げないように、ギュッと。
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