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「た、たかさき…っ」
「しー…いい子だから、黙って」
「だっ、でも…っ!…っ!!??」
玄関に無理矢理押し込まれて、そのまま後ろから高崎に抱き締められて、強引にキスを、された。
無理がある角度で上手く抵抗出来なくて口を閉じて必死な俺に、高崎はぬらぬらとその舌で唇を舐める。
その感触にぞくぞくと背中が震えて、「嫌だ」と言おうと唇を開いたその隙に、高崎の舌が強引に入ってきた。
「む…、んー?!…んーっ!……っ」
顎に引っ付いた高崎の手を外そうとしても全然歯が立たなくて、見開いた目には高崎の綺麗な顔があって、口の中には高崎の舌があって。
お腹にある高崎の手が苦しいぐらい強くて、これ以上引っ付けないほど体は密着して。
背中が異常に熱い。
そんな諸々のことに耐えられなくなって、目をつぶったら涙が溢れた。
高崎は何を考えているのだろう。
どうしてこんなことするんだろう。
俺はもう諦めたのに。
今更、どうして。
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