可愛くない。

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…あー…、うーん… どうしよう。 もっとイチャイチャしたい。 隣でぐったりと眠る透君の背中に頬擦りしながら、強く思った。 玄関で取り敢えず2回して、その後ベッドで3回…じゃ足りなくで4回した。いや、もっとかも…? 実際あんまり覚えてない。ベッドにどうやって行ったのかも分かんないし…。 だけど透君はきっと明日立てないし、もしかしたらお腹壊すかもしれない。男とヤル時には、もちろん女の子とヤル時にも、ゴムは着けていたのに…。 透君とすることだけで頭が一杯で、ゴムのことなんか頭からすっぽ抜けてた。 「…あー…もう、…」 だけど全部透君が悪い。 あんな真っ赤になって可愛い顔するのが、悪い。普段無表情だから、余計ギャップがキツいよ…本当に。 「明日は、…サボっちゃお…」 透君の家にはさっき僕ん家に泊まるって連絡したから、明日学校休む理由はテキトーに考えよ。 そう思って透君の背中に擦り寄って、その体を引き寄せた。 トクトクと規則正しい鼓動が、心地良かった。
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