可愛くない。

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(Side:透) 「と、お、る、くん♪」 「…………………」 「今日、家来るよね?ね、ね、ね?」 無理矢理高崎の家に連れてかれてセックスした上に泊まって学校休んだ辺りから、高崎はやたらめったら俺に構うようになった。 しかも隙あらば触ってくるし、キスしてくるしで、俺は精神的にも肉体的にも参ってた。 でも一番疲れるのは、高崎が何を考えてるのか悩むことだ。今も相変わらず高崎が何で俺なんかと一緒にいたがるのか、セックスしたがるのか分からない。 気紛れなら、早く冷めて欲しい。 高崎みたいな奴に惚れた俺が悪いのは分かってるけど、やっぱり好きな人に求められるのは嬉しくて断ることが出来ないから。 …だけど…。 学校でも一緒。 放課後はほぼ毎日、最低でも一回はセックス。 週末は泊まりで、昼過ぎまでベッドの中。 これじゃあ諦める所か、ますます高崎を好きになっていくに決まってる。 高崎は俺みたいな奴のモノにはならない。俺1人が独占できる奴じゃない。 そんなこと分かっているのに、苦しいぐらい理解してるのに。 俺は今日も、高崎の言葉に頷いた。
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