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また1つ想い出が増える
同時に時も動き出して
その流れの中で私は
何かに怯えていたんだ…
溢れる想い出の数だけ
共に過ごした時の長さだけ
独りで過ごす夜が
こんなにも苦しいなんて…
小さな「サヨナラ」を
繰り返していたよね
何度も何度も別れ話を
繰り返していたよね
貴方の今に私は居ない
私の今に貴方は居ない
でも1つだけ変わらない事実
2人の過去に確かな愛がある
それだけで私は幸せなんだよ…
貴方もきっとそうだよね?
私は貴方に何を残せただろう
大切な事を一体どれくらい
伝えきれたのだろう
そう…お互いに成長するため
選んだ最後の「サヨナラ」…
私は上手に言えてたかな?
「大好き」
そんな言葉なんて
いくつ並べても嘘っぽくて
「愛してる」
そんな言葉なんて
いくつ並べても安っぽくて
「ずっと一緒」
そんな言葉なんて
いくつ並べても疑わしくて
心の何処かで不安だった…
「サヨナラ」
その言葉だけは
確実な意味を持つんだね
嘘だなんて思ってみても
それは紛れもない真実で
確実に2人を引き離す…
「サヨナラ」
終止符なんて言うけど
終止符なんて無いんだよ
「サヨナラ」
終わりのない始まりの合図
それぞれの未来が始まる
たった1つの冷たい言葉…
忘れられたら楽だけど…
忘れてしまったら駄目だよね
「忘れたい」その言葉は
「まだ愛してる」の裏返し…
「出逢わなければ」その言葉は
「過去に戻りたい」の裏返し…
「ごめんね」その言葉は
「ありがとう」の裏返し…
また1つ想い出が増える
同時に景色も移り変わり
その流れの中で私は
何かを掴もうとしている…
貴方に出逢い愛されて
良かったと心から言える
それだけで私は幸せなんだよ…
貴方もきっとそうだよね?
私達は「サヨナラ」しても
きっと心のどこかで
いつも繋がっているから…
だから今はこれでいい…
「サヨナラ」
また巡り逢う日まで…
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