あの時

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一応滑り止めで私立の高校も受験した。 滑り止めということもあっつ、正直あまり勉強しなかった。 自分で発表を見に行くのではなく、担任の先生から合否の紙を渡された。 名字が「皆川」だから出席番号は最後の方。他の子はどんどん「合格」の紙をもらって、喜んで帰っていった。 残るは私ともう一人。 もう一人の子は、頭が良かったので合格も当然だった。 私の名前が呼ばれ、先生のいる個室に呼ばれた。 鼓動がだんだん速くなる。 先生は、しばらく黙っていた。 「落ちたのかなぁ…。」 と、思い少しガッカリした感じでいると 「はい。おめでとう。」 「はっ?」 訳がわからなくなってそんな返答をしてしまった。 「皆川、合格。公立もがんばれよ。」 「はい。」 合格の紙をもらって、私は部屋を出た。 ーーーー合格ーーーー とりあえず安心した。アキナとアイに報告して、その日は帰った。
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