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そんなこんなで、ユーゴは一人で子育てに励みました。
はじめちゃんは毎日顔を出すものの、一向に子育てはしてくれません。
それでもセーゴは順調に成長していきました。
──そんなある日…。
「ねぇ、ユーゴ。
何でアンタだけご飯食べてん
の?」
一人だけメメニギリにがっつくユーゴの姿を見て、はじめちゃんは怪訝な表情です。
そんなはじめちゃんに、ユーゴはサラッと答えます。
「だって、セーゴは
『しゅきのキモチで
おなかみちみちよ』
らしいですよ?」
はじめちゃんはハッとしました。
(それって、…毎日せっせとキ
ッスさせた、
あたしのお陰じゃね?)
最近文句も言わずにセーゴの世話してると思ったら…。
特に世話する事なんか初めからなかったのです。
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