もりのりの

『スタンドバイミー、スタンドバイユー』

ガンガンノベルスより『スタンドバイミー、スタンドバイユー』なんてものを買ってました。

同人ゲーム、『ひまわり』のシナリオ&イラストコンビの作品なのですが、文章力は当然のこと、内容構成と伏線の張り方が上手すぎて死んだ。

何これ、神なの？死ぬの？

レベルとしては読み終えてから今まで書いた自小説を全て削除してふて寝したいレベル。

軽くあらすじを説明いたしますと、

──その日の放課後、屋上から一人の女の子が飛び降りた。若気の至り、というほかない

「安心しろ、悪霊はミカが必ず祓ってやる」

巨大な杖を持ち、眩いばかりの金髪を紺のローブに隠した、自称退魔師の転校生、御崎美夏。

彼女の出現が坂本祐作の日常を次第に変化させていく…。それぞれの思いを抱えた少年・少女のひと夏の青春グラフィティ、開幕!!

……といったかんじ。

ひまわりが風呂敷を広げまくって次回作への伏線を匂わせたまま終わった作品なのに対し、こっちは一巻でスッキリ完結してる分、構成の上手さが特に顕著。

ちくしょう……どうしてこう、面白い作品を書けるんだ……。

いや、面白かったので普通にお薦めです。上でも書きましたが、一巻で完結してる分時間がなくても楽しみやすいかと。

俺も投稿用作品なんて書いてなかったら純粋に楽しめたのになー…普通に打ちのめされました。

軽くて深い感じは個人的に目指すところ。

辛い過去からようやく歩き出し、過ぎ去った夏の日を後にする主人公は、きっと一回り成長しているに違いないのです。

因みにひまわりが2009年4月22日にPSPで発売されます。興味がある方は調べてみたらいかがでしょう。