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斗詩「雅之さん、ちょっとここで待っていて下さい。」
事情が分からない雅之は…
雅之「分かった」
と言った。
斗詩と猪々子はそれを確認すると、嫌がる麗羽を連れて、雅之に声が聞こえない所に移動をした。
麗羽「2人共、私を引っ張って来るとはどういうつもりですの!?」
斗詩「姫、落ち着いて下さいよ。」
猪々子「そうだよ、大事な話があるだからさ。」
麗羽「一体どんな話ですの?」
麗羽はチラリと遠くに居る雅之を見て言った。
斗詩「姫、素直にならないといけない時もありますよ。」
麗羽は動揺しながら…
麗羽「い、一体、な、何の事か分かりませんわ。」
猪々子「兄貴の事だよ。」
麗羽は顔を真っ赤にしていた。
斗詩と猪々子は更に追い討ちを掛けるように言った。
猪々子「他の軍に行ったら行ったで、兄貴の事だから優遇されるだろうしな。」
斗詩「ここで姫が押さえておかないと、袁家も終わってしまいますよ。」
麗羽「名家の袁家が滅びると言いたいのかしら?そんな事は天地が逆になっても有り得ませんわ。おーほっほっほ!!」
斗詩「失敗したかな?」
猪々子「認めたくないだけだろう…」
2人の苦悩は続くのであった。
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